フラクタル構造というモノはご存知でしょうか?FXでもよく言われる言葉です。もちろん言われている以上はチャートのどこかでも存在するはずですね。
その少し難しそうなものを実際のチャートを使って解説していきたいと思います。
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フラクタル構造はエリオット波動
実はこのフラクタル構造を見抜いていく上で非常に重要なモノがあります。それがエリオット波動だという事です。全体の流れを見ていく上でも役に立つエリオット波動を極めれば見抜いていきやすいという事です。
フラクタル構造とは
簡単に説明すると、どんなに小さい部分をとっても大きな全体の形と同じ構造の事です。雪の結晶などが代表的に取り上げられやすいですね。あとはブロッコリーなども有名です。
全体の大きい部分をとって見ても、その小さい部分をとって見ても同じ形をしているという事です。
まずはエリオット波動の流れを見る
こちらは日足のチャートになります。
この黄色の〇ポイントで囲った部分からフラクタルの基本となるエリオット波動を見ていきましょう。
そうするとどうカウントするのか?
基準をビッチリつけるならこの青色の動きで戻り高値を形成しています。そうすると、もう分かりますよね。底を抜けたら1波目とカウントするんでしたよね。
こうですよね。戻り高値を抜けたものを基準をつけたエリオット波動の1波目という事です。
1波目の見つけ方が分からない方はこちら
[blogcard url=”https://lucy-fx.com/eriotto1nami/”]その後の波は非常に綺麗に発生していますね。1波目を起点として移動平均線レベルで見ていくと非常に美しい形で上昇していきました。
ちなみにこれは日足の20SMAレベルなので週足レベルの波形になります。
その後の動きも見ていきます。
先ほどは上昇を見てきました。その後の動きというのは下落の動きとしても綺麗にカウントが出来ていますね。基本的なエリオット波動になるわけです。
もちろん5波が終了した途端に逆の1波目が必ず出るわけではないので注意が必要です。
今回は売り側としても一度押し安値を割り込んでいたので基準エリオットとしてはカウント出来たという事です。
これが基本的なエリオット波動だという事を押さえておいてくださいね。
分からない人はこちらのセミナー読んでください。
[blogcard url=”https://lucy-fx.com/eriottosemina/”]フラクタル構造の謎を紐解く
ここからは本格的なフラクタルについて解説していきたいと思います。ブロッコリーの形を思い出してくださいね。
こちらは先ほど見た週足レベルの1波目が発生した部分になります。
この部分をマクロに落とし込んで見ていきましょう。
ブロッコリーで言えば大きな茎の部分から、小さく生えた茎を取って見ていくものです。
大きい中に小さい構造
こちらは先ほどの1波目の部分を4時間足にして見ました。
この中に週足の1波目が隠れてあります。これをすぐに発見できる人は構造がよく見えている人だと思います。
こちらになります。ちなみに移動平均線で週足の動きを見るのであれば中期移動平均線になります。なので赤色の動きが日足20SMAレベルの動きです。
今回は週足レベルで1波目になった部分というのは日足レベルの動きとしては3波目まで形成している事が分かります。
4時間足の20SMAレベルでは戻り高値を更新して1波目が発生もしっかり確認できますね。
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それではさらに小さい時間足で見ていきましょう。
もっと小さい部分の構造を見る
こちらは1時間足まで落とし込みました。落とし込んだと言ってもデイトレでは普通に見る時間足ですね。それでは実際にこの部分に週足、日足、4時間のエリオット波動を入れてみます。
そうするとこのような感じで描けます。ここで重要なのは4時間足のエリオットが5波目と移動平均線レベルで数えた場合に5波目が終了しても下げてないという事です。
これは何が言えるかというと、今回は週足レベルでの1波目の部分にあたるわけです。それだけ時間足が大きくなればそれよりも下の時間足の上昇のカウントが合いにくいという事です。
さらにここに1時間足のエリオットも見ていくとこのように白い線になります。あくまで今回は移動平均線レベルで見ています。基準としては戻り高値抜けを1波目と判断。
そう見ると日足レベルの1波目の中で1時間足レベルの上昇の波が終了しているのが分かります。
同じエリオット波動ですが、フラクタルになっていますね。
時間軸の大きさが違うんですよね。なので言ってみれば日足や週足から買われたり売られたりするポイントっていうのは下位足で見るとかなり勢いがあるとも言えます。
深い押しというよりも浅い押しや戻しで伸びていくという感じです。
また逆に日足や週足レベルの2波や4波っていうのもレンジですよね。なので下位足ではタイミングが合わせにくいとも言えます。
フラクタル構造を考えてエントリー
こちらは先ほど週足レベルの1波目の部分を1時間足にしてみました。
そして画像の中に縦線を入れています。この時点では、4時間足も転換して日足もトレンド転換してから少し押し目を作ってきている部分です。
上昇前っていうのはこのように右側が見えない状態なわけです。
ここで先ほどのフラクタル構造を考えると
POINT4時間足が5波目の可能性
1時間足がすでに上昇エリオット終了
日足がトレンド転換後の2波目?
このように想定できます。そして現在のトレンドとしては4時間足の押し安値が青色の水平線となり基本的には4時間足、日足ともに買いの状態です。
それではこの下の画像の黄色のBOX部分をさらに下位足で見ていきます。
1時間の動きを確認していく
こちらがマクロにした15分足になります。
白い縦線を入れた部分から先が強く上昇していきました。この部分より前でどうなっているかを考えていきます。
上昇する前っていうのは15分足で見るとこう見えていたわけです。
上昇の直前では戻り高値を形成してきたわけです。でも押し安値も存在する状況。簡単に言えばレンジ状態だったわけです。
黄色のラインは15分20SMAレベルでの戻り高値になります。
そうしていると、その戻り高値をぶち抜いてきましたね。という事は何が考えられるかという事です。
1時間足レベルがレンジから、再度上昇トレンドに突入してきた。戻り高値抜けを1波目と見るならば1波目が発生したという事になります。
1波目が出たという事であれば次は2波目を待ってエントリーを考えられる。
ここで重要な事がフラクタル構造って事です。
日足ではトレンド転換して2波目なので上昇していけば3波目の可能性
4時間では5波目の可能性だが上昇の余地はある
1時間では1波目が出て2波目で下げ止まれば3波目の可能性
いずれにしても上昇って事が考えられますよね。なのでエントリーしても大きな時間足からの後ろ盾があるわけです。これもしっかりと頭に入れておく必要があります。
そして今はフラクタル構造のお話しをしていますが、基準を持ってみているという事です。押し安値にしてもそうですし、トレンド転換も同じです。これを同時進行で見ていく事が大切。
何かを得て何かを忘れていては意味がないのでしっかりと復習してくださいね。
[blogcard url=”https://lucy-fx.com/onnrainnsemina/”]FXフラクタル構造のまとめ
基本的には各時間足が重なり合っているという事実なんです。
なので単純にマルチタイムフレームをしましょうとか言われているわけです。そして重要な事は各時間足の大きさを把握する事も非常に重要です。週足レベルなんてデイトレでは気にし過ぎても大きすぎるとも言えます。
でも本当に大きく動いてくる局面などは、大きな時間足が主役だとも言えます。
POINT・各時間足の第何波かを知る事
・日足、週足レベルの動きはデイトレの時間足では捉えにくい
・5波目で止まらない場合は1つ上のフラクタルやエリオットを確認
このあたりを押さえて各時間足の動きをしっかりと把握していくと、徐々にFXの構造が分かってくると思います。