今回は今までご紹介しなかったツールですが、フィボナッチリトレースメントについて書いていきます。
引き方をマスターすればかなり有効性も高いです。
具体的に書いていきますので、しっかり読んでくださいね。
フィボナッチリトレースメント
フィボナッチリトレースメントとは簡単に言えば上昇した相場に対しての戻りがどれぐらいあるのか?という感じで見ていくツールと言えます。
難しく考えてもダメですからね。
相場というものは一直線でずっと上昇していくものではありません。
大きくギザギザしながら上昇していきます。
こちらはとある日のポンドドル1時間足の上昇の局面です。
画像の青色のようにギザギザしながら上昇していっています。その戻しを見ていく為に便利なのがフィボナッチリトレースメントというわけです。
この黄色の矢印の上昇に対してどれぐらい戻してくるのか?
これがある程度分かっていれば最高ですよね。
どうやって使うのか?
まずは簡単にフィボナッチの出し方をMT4の画面で見ていきますね。
フィボナッチを出すにはMT4画面の左上におそらく常にあると思いますので、そちらをクリックしてもらうと出てきます。
起点のお話し
フィボナッチリトレースメントを使う際に一番重要なお話しをしておきます。
POINT・起点を間違えない事
・しっかりと認識出来る高安値に使う事
この起点になる部分ですが、戻り高値や押し安値で使っていくとルール化がしやすいです。
ある程度ルール化しておかないと、結局はどこでも測れるのがフィボナッチになりますので。
フィボナッチリトレースメントの起点となる部分を100にします。そして、起点から伸びて折り返してきた部分に0をあてます。
そうすると一連の上昇に対しての戻し具合がどれぐらいなのか?を見る事が出来ます。
画像では上昇のフィボナッチリトレースメントを見ていきたいので起点は黄色の〇で囲った部分です。そこを起点として100をあてます。
そして折り返してきた高値が青色の〇で囲った部分で0をあてます。
そうすると一連の上昇に対しての戻しが見えてきましたね。
ピンク色の値動きを見てみてください。
一度大きく上昇した後に戻しが入ってきましたね。その戻しが一度サポートされた部分はフィボナッチリトレースメントのちょうど61.8%あたりですね。
このように上昇の局面であれば起点と高値をしっかりと理解していけば、どれぐらい戻してくるのかを測る為にとっても便利なツールという事が言えます。
もうちょっと掘り下げる
フィボナッチリトレースメントですが、基本的に注目される数値のご紹介
・61.8%
・50%
・38.2%
この3つが主に見ていく数値になります。
フィボナッチリトレースメントの中には23.6や76.4がありますが、あまり注目しなくてOKです。
数値を増やしていくとそれだけ迷いも増えますし、変な根拠にもなってしまいますので。
なのでフィボナッチリトレースメントを使っていくのであれば先ほど紹介した数値のみにして使いましょう!
各数値についても説明
61.8%
100%に対して61.8%戻してきているという事になります。ここから何が分かるかと言うとそれまでの上昇に対しての戻しが強めと言えます。もっと言えばしっかり戻してきた部分。
直近の戻し方にもよりますが、61.8まで戻してきた場合はしっかりと下げ止まりを確認していかなければならないという事です。
50%
よく半値とも言われますね。ちょうど半分だから意識される事も多いですが、61.8や38.2とそこまで意識されている差はないです。
38.2%
この38.2%あたり上昇に対する戻しがサポートされている時は買いが強い傾向があります。そのまま38.2でしっかりとサポートされてさらに上昇していく事が多いです。
少し簡単に書きましたが、ただの数値ではなくどれぐらい戻しているか?を見てその戻しの深さも見れるのでしっかりと意味も考えていきましょう。
フィボナッチリトレースメントを使う理由
上昇や下落した時の1発目の押し目買いや戻り売りを視覚的に捉えやすいという事です。
今までは移動平均線でもお伝えしてきましたが、移動平均線はあくまで値動きの後に描いていくものなんですね。
フィボナッチリトレースメントは先行型である程度の予測を立てやすい点がメリットです。
またフィボナッチリトレースメントを使う事によって伸びた先端で買ったり、売ったりしないで済むんです。ようするにしっかりとした戻しを先にフィボナッチリトレースメントを使う事によって測れるという事です。
早すぎるエントリーを防げる
先ほどお伝えしましたが、フィボナッチリトレースメントで38.2まで戻していないという事はしっかりとした戻しではなく先端の可能性があります。
こちらの画像の矢印の部分です。1時間足なので短期足の5分足や15分足では押し目買いにも見えてくる局面に見えると思います。
でもここにフィボナッチリトレースメントを使う事によって先端の可能性という事が見えてきます。
フィボナッチリトレースメントを引いてみました。黄色の矢印の部分は38.2までしっかりとした戻しが入ってきていない状態ですね。
その後しっかりと50%あたりまで戻してきてから上昇していきました。
これは1時間足でフィボナッチリトレースメントを見ているわけですが、5分足など小さい時間足ばかりを見てしまっている人は大きな時間足ではまだしっかりとした戻しがない中で買ってしまっているなどの見方もできます。
実際にリトレースメントを使って見てみる
こちらはポンドドルの1時間足になります。
こちらは一連の上昇に対してフィボナッチリトレースメントを測ると38.2で下ヒゲを出してきていますね。
この局面をさらに15分足で見ていきます。
こちらは15分足になります。先ほどの1時間足の38.2の部分に白い水平線を引いています。
その38.2を少しオーバーシュートするものの強い下ヒゲをつけて上昇してきました。その起点の安値から一度折り返してきた高値にフィボナッチリトレースメントを引いてみます。
そうすると折り返した後に、しっかりと38.2でサポートされているのが分かります。
このようにしてフィボナッチリトレースメントを使っていく事です。
POINT大きな時間足でサポートされた中でさらに下位足でもサポートです。
また一番最初の部分でお話ししましたが、起点という部分を思い出してくださいね。
押し安値や戻り高値になった部分を起点にする事です。
こちらは先ほど15分足でフィボナッチリトレースメントを引いた局面です。
フィボナッチを消して見てみましょう。そうすると短期的に黄色のダウとして戻り高値を作って下げダウになっている事が分かります。
しかし、その後上昇して青色の〇部分で前回の戻り高値を更新していますよね。
という事は
5分足の戻り高値を更新した=15分足ではトレンド転換
と言う事になります。
そこからの初押し目って事になるんです。1発目というのはこういう事です。トレンド転換した1発目の押しや戻り目をフィボナッチリトレースメントを使って待ち構えるんです。
もちろん背景でもある相場環境は絶対大切なのは忘れないでくださいね!
フィボナッチリトレースメントのまとめ
いかがだったでしょうか?
上昇トレンドや下落トレンドが始まった1発目の押し目や戻り目が苦手だった人にはフィボナッチを使ってトレードしていく事をオススメします。
今回は主に1時間足で見ていきましたが、4時間足もありますので注意してくださいね。
もちろんここに移動平均線を入れてみるときれいにグランビルの法則などが働いている事も多いです。
あとはどの時間足の伸び【波】を取りに行くかをしっかり見て、相場環境も見てトレードしていってください。