三尊とも呼ばれるヘッドアンドショルダーってどういう場面で登場するのか?
またそのチャートパターンの使い方などが分からないな~。
なんて思っている方にこの記事では徹底的にヘッドアンドショルダーについて解説していきます。
ヘッドアンドショルダーって本当に使えるチャートパターンだと個人的には思っています。
それでは見ていきましょう!
ヘッドアンドショルダーとは
そもそもヘッドアンドショルダーってなぜそう呼ばれているのか?
詳しい由来は知りませんが、おそらく名前から推測すると人間の形をしているチャートと思っています。
ヘッドは頭になる部分でショルダーは肩ですよね。
人間のシルエットのようにチャートの値動きとして登場するのです。
こちらはユーロドル4時間足です。
それではこの画像の中に人のシルエットを探してみてください。
これ見つけ出すと本当に今まで見ていたFXの世界観が変わると言っても過言ではありません。
分かりやすく見ると2か所ぐらいですが、細かく見るともう少し見えてきます。
あまり細かすぎるのは良くないですが、発見できているのならOKです。
僕が見るヘッドアンドショルダー(三尊)はこちらです。
ピンクの線で描いた部分がヘッドアンドショルダーになります。
左側は逆ヘッドアンドショルダーになってますね。この逆ヘッドアンドショルダーですが、少し右肩が上がっている状態で少し分かりにくいかな?と思います。
右上にあるピンクの線で描いたヘッドアンドショルダーはかなりきれいだと思います。
最低でもこの部分は発見してほしいですね。
あと真ん中の方に青色の線で小さく描いている部分もミニ逆ヘッドアンドショルダーです。
これは4時間足なので、1時間足にするときれいに見えているかと思います。
このようにしてチャートをいっぱい眺めてみてヘッドアンドショルダーを発見する練習をしましょう!
ヘッドアンドショルダー右肩下がり(右肩上がり)
ヘッドアンドショルダーに関して右肩部分の形状は気になるかと思います。
なぜならば、その右肩が左肩の高値や安値にピッタリ反応してくれればキレイなヘッドアンドショルダーになります。
しかし右肩の部分が崩れていたり、右肩下がり、右肩上がりの場合はどのように見るのか?
右肩下がりの場合は単純に高値の切り下げとも見れますね。
右肩上がりの場合は単純に安値の切り上げになります。
ヘッドアンドショルダーを気にし過ぎてこういう基本のパターンも忘れてはいけません。
ヘッドアンドショルダーがなぜ転換点と言われるか考えてみてください。
本当にヘッドアンドショルダーの中では色々なドラマが演じられているのです。
左肩に関してはまた下落トレンド中なんですよね。
でもヘッド(頭)の登場で下落を終わらせるんです。
そこから右肩でヘッドの部分の安値までの更新を出来ずに安値切り上げて高値更新する事により上昇に転じます。
明確に下落トレンドの終了って部分がヘッドアンドショルダーの右肩部分になるわけです。
その中でダウ理論で言えば右肩で安値切り上げ高値更新が出来るかどうか?
形で覚える事は簡単ですが、なぜヘッドアンドショルダーが出現すると転換するのかという理由をしっかりと押さえてくださいね。
ヘッドアンドショルダーの中で転換作業が行われているからです。
少し長くなりましたが、これを押さえておくと
【右肩下がり、右肩上がり】
これは少しの崩れとして捉えられます。
ヘッドアンドショルダーもダウ理論なんですよね。
ちなみに逆ヘッドアンドショルダーに関しても見かたは同じです。
ヘッドアンドショルダーのネックライン
ヘッドアンドショルダーのネックラインって簡単に揃えてくれているものもあれば、複雑でどこをネックラインとしていいか分からない時ありますよね。
以下の画像をみてください。
こちらはユーロドル4時間足です。ヘッドアンドショルダー探してみてくださいね。
慣れてきたので簡単に見つかりましたでしょうか?
ヘッドアンドショルダーと言いつつも今回は逆ヘッドです。
このような感じです。
両肩の安値がとてもきれいに揃っています。
これぐらいキレイであれば相場参加者は認識しやすいので、そのヘッドアンドショルダーはより強さを増します。
このサイトでは何回も言ってますが、全員の認識が大切です。
さてここで知りたいのはヘッドアンドショルダーのネックラインですよね。
どこをネックラインとしましたでしょうか?
画像のように悩んだのではないでしょうか?
最初のうちはかなり迷ってしまいますよね。
でも僕であればネックラインを形成するであろう高値はここになるかと思います。
画像にも書き込んでいますが、右肩を作るのであれば一度価格が下落してこないと右肩は形成されませんよね。
その右肩を作りにいった高値こそが最終のネックラインと判断しています。
今回の逆ヘッドアンドショルダーは形がとてもきれいで右肩上がりでもなく、きっちりと左肩の安値まで下落していますのでネックラインは分かりやすいです。
右肩の部分に入ってきたら、必ずネックラインを作る高値押しを待ってくださいね。
そのままスルスルと上昇してしまう事も当然ありますが、高値掴みになる可能性も高いです。
しっかりと右肩の完成を見守りましょう。
ヘッドアンドショルダーのだまし
さて、ここまでヘッドアンドショルダーについてお話してきましたが、当然ヘッドアンドショルダーすべてが転換ではありません。
当然ながら【だまし】が存在します。
出来る限りだましには合いたくないですよね。少しお話していきます。
まずは絶対的に押さえておくべきポイント
上位足の流れに逆らってないか
結局はこれなんですよね。
なので上位足の方向へヘッドアンドショルダーが発生してネックラインを突破していけば、その後も伸びていきやすいです。
しかし、逆の上位足に逆らってエントリーするとだましで終わってしまう確率は高いです。
だましが怖いならリターンムーブ待ち
画像を見てください。
本当に安全に買っていくのであればヘッドアンドショルダーが形成されてネックラインを超えてきた場面。
今までレジスタンスしていたネックラインが今度はサポートとして機能してくる局面です。
1、ヘッドアンドショルダーが完成した
2、ネックラインを抜けたので上昇ダウへ
3、レジスタンスしていたネックラインが今度はサポート
もう下に再度向かう理由はとりあえずないですよね。
このようにだましが嫌な場合はここまでしっかり待つのもありかと思います。
ネックライン抜けで買うよりもサポートを確認してから買った方が勝率は高いです。
ヘッドアンドショルダーの失敗
この見出しのようにヘッドアンドショルダーはすべて完成するわけではありません。
失敗に終わった時はどう見たらいいのか少し画像にまとめました。
こちらの画像に書き込んでいますが、ピンクの線の通りヘッドアンドショルダーが完成するか?という局面です。
しかし、右肩の部分で下げ止まり、黒色の線レジスタンスとなるラインを突破してきて失敗に終わっています。
この場合に4時間足なので、その上の足は日足。
日足が大きく上昇ダウでありこの下げ止まった部分に過去からサポートされる水平線などがあれば失敗に終わる可能性が高く、その後は上昇へ転じる可能性が非常に高いです。
これも上位足の後ろ盾をしっかりとみておけば回避できる失敗です。
ヘッドアンドショルダーが出来そうだからと言って、形だけでエントリーするのではなくしっかりと相場の環境を見て判断をしないと失敗に巻き込まれます。
ヘッドアンドショルダーまとめ
すこし長くなりましたが、ヘッドアンドショルダーについて色々と書いてきましたが少しは理解が深まりましたでしょうか?
この形は確かに強いです。
でもしっかりと相場環境も認識しておかないと失敗でだましにあったりしますので注意が必要です。
まだ形に慣れない人は過去の1時間足や4時間足を眺めてヘッドアンドショルダーを発見する練習をするといいと思います。
その際にそれまでの相場の流れも見ながら発見するとここは買えるかな?失敗しそうだな。という事が徐々に分ってきますので。
ダブルトップやダブルボトムよりも個人的には強い形だと思いますので、しっかりと習得しましょう!