移動平均線の種類や設定の仕方はそれぞれありますが、実際にどれがいいのか?
今回はそんな疑問も含めて僕が使っている移動平均線の短期、中期、長期の設定方法や見方などを盛りだくさんに書いていきたいと思います。
移動平均線の設定方法
移動平均線は色々な設定値を探して試してみましたが、今回は一番いい僕が使用している移動平均線の設定方法について書いていきます。
短期の設定は20SMA
移動平均線の短期は20SMAになります。
20SMA前後の短期移動平均線を使用しているトレーダーは多く、実践上でもよく反発している傾向にあります。これは自分の使用する時間足の方向性をしっかりと捉えてくれる数値になります。
エントリーのタイミングなどをしっかり取っていけるのでこの設定がオススメです。
中期の設定は80SMA
移動平均線の中期は80SMA
なぜ80SMAなのか?それは僕自身が15分足をメインにトレードを行っているからとも言えます。15分足の短期を20SMAとすると80SMAは約4倍ですよね。
15分足を4倍すると1時間になります。という事は15分足で80SMAを見ると1時間足の短期20SMAとほとんど同じという事になります。
15分足を見ているだけで1時間足の方向性も見れるのでとっても便利です。FXは自分がトレードする時間足の更に上位の時間足の流れも大切ですからね。
長期の設定は320SMA
移動平均線の長期は320SMA
先ほども書きましたが、僕は15分足を基準にトレードしています。先ほどの1時間足の短期を80SMAとしているのでさらに上の時間足、4時間足の表示になります。
1時間足を80SMAとして4倍すると320になります。なのでこの320を4時間足の短期として視覚的に分かりやすく表示しているのです。
少し注意点ですが、4時間足で20SMAを見るのと、15分足で320SMAを見るのでは多少のブレがありますので、この点だけは注意してください。トレード足として視覚的に4時間足の方向も見れるという意味合いで便利だと思います。
この3本を表示させて僕はトレードしています。
複数表示させる移動平均線のメリット
FXでトレードをする時にどのような相場環境でどのタイミングでエントリーしていくのかが視覚的に分かりやすいという事です。インジケーターに頼りすぎるのはよくないですが、この移動平均線はシンプルで深く考えずに見れるのが利点だと思います。
複数表示する事により、どの時間足が今はどちらの方向に向いているのかなどを1つのチャートで認識出来るのもメリットの1つになります。
また複数という事は様々な時間足の方向性もそうですが、売りなのか買いなのかの強さを移動平均線の傾きで分かります。自分の時間足の短期20SMAが下へ傾き始めても、1時間足レベルの80SMA中期や4時間足レベルの320SMA長期が反対にガンガン上げてきている時はリスクがあると判断もできるという事です。
SMAとEMAのどちらを使うのか
ところで僕が使用している移動平均線ですがSMAになります。
SMAは単純移動平均線と言われるもので、ややこしい説明を抜きにして分かりやすくお伝えすると値動きの平均値を曲線にして表してくれてるんですが、20SMAであれば過去20本のローソク足の平均値を表してくれているんです。
言えばSMAは設定した数値の平均値に忠実という事です。
【Simple Moving Average】
それではEMAとは指数移動平均線と呼ばれるものです。移動平均線には変わりないですがSMAとの違いをこちらも簡単に説明していきます。先ほどのSMAと違い、より直近のデータに近い曲線を表してくれるんです。簡単に言えば同じ期間でSMAとEMAを設定した場合EMAの方が反転が早いという事です。
【Exponential Moving Average】
なぜSMAの方を使うかと言うとSMAの方がゆったりと反転してくれますので、移動平均線でいうとEMAよりもダマシが少ないです。EMAは反転が早いので少しの値動きも早く反転してレートを追いかけていくんです。なので勘違いして見てしまうので僕はゆったり反転してくれるSMAを使用しています。
移動平均線でグランビルの法則が視覚化
移動平均線を複数使用するうえで絶対に欠かせないのがこのグランビルの法則ではないでしょうか。グランビルの法則はFXをやってるトレーダーなら誰でも知っている法則ですよね。
移動平均線の奥義と言っても過言ではないと思います。それを複数表示する事によって視覚的に分かる利点があります。
基本的にグランビルポイントというのは中期移動平均線に対して短期移動平均線が潜り込んで収束から拡散するポイントになります。3本表示する事によって長期移動平均線に中期移動平均線が潜り込んで、中期移動平均線に短期移動平均線が潜り込んで収束から拡散が見えるという事です。
ゴールデンクロスやデッドクロス
移動平均線でもう1つ有名な言葉はゴールデンクロスやデッドクロスですね。これは複数の移動平均線を表示してないと分からないものです。
本などでは売り買いのサインなどとされていますが、ちょっと違いますからね。これを売り買いのサインとしてエントリーしているとそのうち痛い目に合うと思います。
どの時間足の短期と中期がゴールデンクロスやデッドクロスしたのかでも全然違います。
なのですごく重視するよりも、言ってみればグランビルの法則に入る前には必ず移動平均線がクロスしてきますので、そろそろかな?という認識ぐらいでいいと思います。
移動平均線で相場環境を考える
移動平均線というインジケーターは本当に便利です。視覚的に今はどうするべきなのかを教えてくれていると言ってもいいと思います。
FXをやる上でもっとも大切なのは流れ。大きな流れについていく事こそが勝利への近道です。その流れこそ相場環境なのです。
相場環境は丁寧にダウなどを見ていくのですが、移動平均線だけでもどういう傾き方や3本すべての移動平均線が方向を揃えているかなどである程度の相場環境を考えれるという事です。
もちろん移動平均線だけではダメなんですが、今は待つべきポイントなのか?そろそろ注目するポイントなのかぐらいは移動平均線も教えてくれます。
MT4で移動平均線を色分けしよう
まずは移動平均線をMT4で表示させます。上部の+があるインディケータリストをクリックします。
そこからMoving Averageを選択してください。この上部の部分にない場合はトレンドの中に入っていますので、そこから探し出してクリックしてください。
そうすると移動平均線の設定画面になります。
期間があります。この部分が僕であれば短期20SMA、中期80SMA、長期320SMAに設定しているわけです。知らない方や初めての方に、移動平均線はこの設定画面で1つです。複数出す場合は1つ1つ設定する必要があります。
移動平均の種類って部分はSimpleでOKです。これがSMAになります。適用価格はClose。
そしてスタイルという部分がありますよね。ここで色を変更できます。自分の見やすい色にしてください。
色を変更しておく事で見分けが付きますので便利だと思います。
MT4移動平均線の消し方、変更の仕方
MT4の場合は基本的に使い方に関しては全然難しくありません。移動平均線の消し方ですが、消したい通貨のチャート上でまずは右クリックします。
画像のようにメニューが表示されます。その中の表示中のインディケータをクリックします。
そうすると現在この通貨で表示されているインディケータが表示されます。この中で消したい移動平均線をクリックして選択し削除でOKです。ちなみに、変更したい場合は編集クリックで変更できます。
FX移動平均線の短期、中期、長期のまとめ
今回は移動平均線の複数使用する事についてご紹介してきました。僕自身もこれでトレードしています。おそらくトレードしている間に自分好みの数値に合わしていく事もOKだと思います。
まず最初はこの設定値から始めて相場の動きや振り返りをする事が大切です。
移動平均線は視覚的にかなり頼りになる存在ですし、大きなトレンドが発生している場合は強い味方です。ぜひこの機会に移動平均線を極めてください。