移動平均線だけで勝てる!なんてものを皆さん1度は目にした事があるのではないでしょうか。移動平均線というものは本当に便利なインジケーターなのは確かなんです。
その移動平均線についても解説していきたいと思います。
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FX初心者がやると終わる
さっそくですが、移動平均線だけで勝てると本当に思っている初心者の方は幻想を抱いていると思います。確かに勝てない事はないんですね。
でも相場の状況を何も分かっていない初心者がうかつにやると負けます。
移動平均線だけで勝てるポイント事例
こちらはとある日のユーロドル1時間足になります。
下落してきて上昇に転じてきている局面ですね。ここに移動平均線20SMAを入れて見てみます。
そうするとこのような感じで20期間の移動平均線が入りますね。
ちなみに移動平均線っていうのは先行型ではありません。値動きが先行して後からその値動きの平均値を表示してくれるインジケーターになります。
僕の設定しているのは20期間なので、過去20本分のローソク足の平均値を線のようにして表してくれています。
移動平均線より下だったら売り
移動平均線より上だったら買い
よくこんなのを目にするかと思います。確かにそうなんですよね。だから、レートが移動平均線に潜り込んで戻ってきたら売る。レートが移動平均線を超えて押してきたら買う。
間違いではないし、勝てない事もないって事も事実なんです。
いい場面だけ見てないかい
なぜ移動平均線だけで勝つ事が難しいのか?それはいい場面だけを見ているからなんです。より移動平均線が機能しやすい部分のチャートだけを見てるから、そう見えるって事です。
このチャートだったらどうでしょうか?黄色の矢印のように買ったり売ったりを繰り返さなければなりません。おそらく目の前ではレートが移動平均線を割り込んだり、超えていったりの繰り返しに見えているはずですから。
初心者はこういう部分を考えた事がないから情報に騙される。
だからこういうレンジ局面でボコボコにされる。
昔のバカだった僕もそうでした。笑
他の要素を知ってるなら勝てない事はない
例えば先ほどの局面もその他の要素を知っていれば移動平均線だけで勝つ事は出来る。
FXは単体で見ていくというよりも総合格闘技みたいなもんで、トータルの優位性ってものが必要です。
先ほどの局面であれば、こういう戦い方が出来るのではないかと僕は考える。
黄色の矢印のように上昇だけをひたすら拾うという事。あくまで移動平均線だけで勝つ事を考えれば、この局面ではこれが妥当かと。
なぜ売りの矢印がないんだ!と思われた初心者の方はいるでしょう。
いやいや
明らかな上昇トレンドだから
直近の流れを見ても、上昇の流れが強いですよね。普通に考えて上昇トレンドだから、売るのは不利なんですよ。だから先ほどの上昇だけを取りに行くスタイルが妥当だという事なんです。
移動平均線を基準とグランビルの法則として使う
僕はこの移動平均線を2つの目的として使っています。
基準をつけるものとして移動平均線を使う。
グランビルの法則として移動平均線を使う。
この2つを見る為に表示しているんです。ある意味、相場を見るうえでの最大の武器とも言えます。なので移動平均線が重要なのは間違いない。
相場に対しても基準をつける為
みなさん上昇トレンド1つにしても明確な基準ってありますでしょか?
なんとなくローソク足の勢いが強く上に向かっているから上昇トレンドでしょうか?
おそらくさまよっている人って【なんとなく】が多いんですね。
・僕は勝てない時に思った事は
・この安値って認識されるの?
・直近の高値ブレイクでエントリーしたけど逆行する
・あの人はここって言ってるけどな~
もう相場を見ていても分からないんですよね。
だから僕はトレンド1つにしても基準をつける為に移動平均線を使用しているという事です。
トレンド転換を知らない方はこちら
□トレンド転換記事
ちなみに先ほどの局面を僕が移動平均線を基準として見てみると、このように見えます。
例えば先ほどの局面にしても移動平均線を基準にすることで高値や安値に対して基準が出来ます。なので、どうでもいい高値や安値を気にしなくなります。
基準があるから、トレンドも把握できる、把握できるから目線も固定出来て、優位性のあるトレンド方向へエントリーが出来るんです。
グランビルの法則
グランビルの法則は視覚的に押し目や戻り目を捉えやすく大変使いやすいです。
先ほどの局面に移動平均線を1本足して2本で見ていきます。使いする移動平均線は80SMAになります。
そうすると先ほどの局面でグランビルの法則が何点か見えてきますね。
グランビルの法則は
中期移動平均に対して短期移動平均線がゴールデンクロスやデッドクロス後に一度収束(中期移動平均線に短期移動平均線が寄り添う)してから再度、同じ方向へ拡散してくポイントです。
そうやって見ると買えるポイントっていうのは僕が少し前に出したポイントになるって事です。
このような黄色のポイントになるわけです。
上昇を取るのであれば、上昇トレンドの中でグランビルのポイントでもある黄色のポイント。
こう見ると視覚的にも分かりやすいですよね。
なので僕は移動平均線の使い方としてグランビルの法則も見ているという事になります。
これを一連の流れで見ていけば最高
先ほどはグランビルの法則と基準をつければ分かりやすいよ~ってお話しでした。
例えば、今度はこの局面で見ていきましょう。
そうすると黄色の〇ポイントでグランビルの法則が成立している事が見て分かります。
でもグランビルの法則はあくまでオマケと考えてください。そのグランビルの法則が発生する前置きが非常に大切です。
僕が基準として移動平均線を使う中で最も重視するのが
POINT・押し安値
・戻り高値
この2点なんですね。これでトレンド転換もすべて把握しています。これを基準にしているから分かりやすいんですよ。
それも頭の中に入れて先ほどの局面を見てください。
そうすると黄色の水平線が基準をつけた戻り高値になります。そこを青色の〇ポイントで突破してきてますよね。という事はこの時間足では下落トレンドが終了して、上昇トレンドに突入してきた可能性があります。
トレンド転換してからのグランビルの法則です。
こうですね。青色の〇ポイントでトレンド転換して押してきます。言えば押し目です。この局面で2本の移動平均線を見るとゴールデンクロスした後に少し中期移動平均線に対して短期移動平均線が寄り添ってきてますね。
グランビルの法則ポイントでもあり、トレンド転換した1発目の押し目という事になります。
ならあとは買う準備をするでしょ?って事。
移動平均線だけで勝つ事は出来るけど
ここまで移動平均線だけで勝つから、僕の移動平均線の使い方までご紹介してきました。
移動平均線だけで勝てない事もないんです。
でも、もっといい使い方や見方をした方が勝率も高くなるでしょうという事。
移動平均線に基準をつける事によってトレンド転換も容易に見抜けてきます。
トレンド転換を知る、トレンドを知る事によって目線も固定してトレンドの波に乗れるわけです。
そういう感じで移動平均線を捉えていけば、あなたが思っているよりも相場というものは難しくないという事です。