FXでは環境認識が大切と言われます。もちろん僕もそう思っています。でもFX初心者は少し難しい局面になると投げ出してしまいがちなんですね。特に今回は大きな時間足でのレンジについて解説していきたいと思います。
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FX環境認識で違和感を持つ事も大切
FXの環境認識で基準をつけていれば違和感が持てます。
・日足レベルのレンジ相場は難易度が上がる
・日足レベルのレンジの中身を理解する
・時間足の大きさを再確認しよう
日足レベルのレンジ相場は難易度が上がる
まずはFXでは難しい局面は当然あります。特に日足レベルのレンジ相場というのは難易度が上がると思ってください。
これは少し前のドルカナダの4時間足になります。例えば環境認識する上ではただ買い目線とか売り目線でもいいんですが、レベルアップしたいのであればこういう局面もなぜ持ち合いになったのか?これを考えていかなければトレーダーとして成長がない。
でもここで
『分かりません』
『考えるのが面倒』
こうやって思う人はFXに向いていないです。FXで稼ぎたいのに勉強する。理解しないままでやってしまうと本当に危険ですからね。
さて先ほどのチャート画像を見ていくのですが、押し安値を2つ書いています。これは上の方は少し移動平均線の押しが浅いですが、認識できない事はないです。どちらを押し安値にしたとしても、4時間20MAだから日足レベルでは買い相場って事は間違いないですね。
そこから少しチャートを進めてみました。するとどうでしょうか?この画像の中に書いてある通り高値を切下げ安値更新してきている事が分かります。
『押し安値より上だけど戻り高値も完成』
押し安値もしっかりと基準をつけて見てくださいね。
って事は日足レベルではレンジに突入してきたという事が理解できます。ここまでは過去の記事などを読んで頂ければ分かると思います。各時間足でトレンドやレンジはありますからね。
日足レベルのレンジの中身を理解する
ここからがこの記事では本題になります。日足レベルのレンジ相場というのは簡単に理解が出来ると思います。でも、その日足レベルのレンジの中身はどうなっているかを知らないといけないという事です。ある意味ここをしっかり見ていく事によって自分のパターンが生まれるという事です。
『過去検証』
もちろん同じ日足レベルのレンジでも同じではないんです。ただし、これを理解しておくと自分の中で環境認識が難しくなるなと気付ける、先読み出来るという事になります。
先ほどの相場はこのように分ける事が出来ます。画像の縦線を引いている部分ですが、この縦線より右側からレンジ相場になったという事です。
このレンジ相場になった部分を下位足で更に見ていって大きな時間足でレンジになった際の動きを見ていきます。
こちらは日足レベルでレンジに突入してからの部分を1時間足で見ていきます。そうると直近では1時間20MAレベルの戻り高値が存在していました。その戻り高値を突破してトレンド転換が起こっている事になります。
『4時間レベルでも上昇トレンドに突入』
こういう形になります。その後を進めていってみていきましょう。
4時間レベルでトレンド転換が起こった後の動きは戻り高値に対してもリターンムーブになってきれいに反転している事が分かります。エリオット波動で言ってもトレンド転換を1波目と読み、押してきて2波目、そして一番力強いであろう第3波目が発生している事も分かります。
『いたって正常』
普通の動きをしている事が確認できます。トレンド転換して再度、安値切り上げ高値更新しているので押し安値も完成します。
さらに進めるとヒゲ先で微妙に押し安値を更新したのか?こういう展開になってきました。でもまだまだ通常の相場です。押し安値を割り込んだのであれば、下落の1波目でこの画像の状態では戻しの2波目とも捉えられるわけですね。
その後はきれいに第3波目として下げていきました。
『4時間レベルでもまだ通常運転』
言えば僕がお伝えしているトレンド転換して1発目としてのタイミングが合っているという事になります。なので通常運転なんです。
更に進めていくと先ほどの下落3波目が終わって上昇してきました。そしてその上昇で戻り高値を抜けてトレンド転換してきました。同じ事を考えればいいんです。押してきているのだから2波目と考えて、一番伸びてくれるであろう第3波目を狙うわけですよね。
その後のチャートがこのようになっています。
『あれっ?』
『第3波目が短くねえか?』
こう思うはずです。これはあくまで違和感になります。でも第3波目が短いのは事実です。
また第3波目が発生して前回の高値を更新したので押し安値が形成されます。その押し安値を一気にぶち抜いてきたわけです。
『何かおかしくない?』
こう思うわけです。しかも押し安値の抜け方がかなり一気に抜けていっている事も分かります。こういう違和感を持つ事も非常に環境認識では大切です。
何かおかしいな?そう思ったのなら、やらないといけない事があります。
時間足の大きさを再確認しよう
普段デイトレードなどをしていると見落としガチな日足レベルの動きです。これをちゃんと確認しておかないといけないという事です。
この画像は赤色の縦線が日足レベルでレンジに突入してきた局面になります。そして黄色の縦線が先ほどから見てきた局面で『何かおかしくない?』と違和感を感じた部分です。
違和感を感じた時に少し大きく引いて相場を見ないといけないんですね。僕が言っている自分の時間足だけで物事は進んでいないという事です。
日足レベルではレンジなので基本的に方向感がないという事になります。方向感がないからこそ値幅が収束しやすい傾向にあるという事です。
ただし、下位足で見ればトレンドは出ているという事。日足レベルでレンジに入ったすぐあとは自分のタイミングでも合っていました。でも進むにつれて日足レベルではレンジなので値幅が収束してくるので、自分が見ている時間足でのタイミングでは合わなくなり急落、急騰しやすくなるという事です。
日足レベルでレンジなのだから、日足トレーダーからすると上限からは売りたいし下限からは買いたい。
FX環境認識で大切なのはレンジを見抜いて想定出来る事
FXの環境認識で大切なのはトレンドも大切だけど、レンジを見抜いて想定していく事も大切だという事です。
・レンジを正しく理解しておく事
・レンジを見抜けると先が想定しやすい
レンジを正しく理解しておく事
先ほど見た日足レベルのレンジ相場になります。これは日足だけで起こる現象ではありません。当然、各時間足でレンジは構成されるという事です。今回はより普段よりも大きい時間足で持ち合いのレンジになった場合をお伝えしたかったのです。
レンジ相場を各時間足でしっかり見抜いていく事。
『押し安値がある上で戻り高値を形成してくる』
『戻り高値がある上で押し安値を形成してくる』
どちらも基準化する事でレンジを見抜いていけるので、しっかりと理解を深めてください。
レンジを見抜けると先が想定しやすい
なぜ見抜く事が大切なのか?分からない部分は無視してもいいんですが、見抜いていく事によってこの後の展開をある程度、想定して見ていける事なんですね。
FX初心者の方は特にいつも同じ形や伸び方をイメージしがちですが、相場はそんなにいつも同じようにはいきません。なのでその色々な可能性を先に見抜いておく必要があるという事です。
レンジを想定出来ると準備が出来る
環境認識はFX手法と一連で考える事
環境認識は手法と一連で考える事です。手法とセットという事になります。
・FX手法だけではなく環境認識とセット
・環境認識は大局の流れを知る事が大切
FX手法だけではなく環境認識とセット
FX初心者の人はエントリーポイントも含めて、チャートパターンなども覚えますよね。でもその通りやったからって勝てないんです。それはなぜか?大局の動きを無視しているからなんです。
まさに目の前だけを見ている
これがチャートパターンなどだけでトレードしても負ける原因になります。手法としてエントリーポイントやタイミングの形を覚えるのもいいのですが、セットとして環境認識もどうなっていたら使えるのか?これを一段掘り下げて見ていくといいですね。
環境認識は大局の流れを知る事が大切
先ほどもお話ししましたが、大きな流れを知る必要があります。デイトレードであれば日足ぐらいはしっかりと確認しましょう。僕自身も週足の動きなどは忘れていて、なぜ反発した?と思う事があります。自分が見ている時間足だけでは片づけられないような急騰や急落があった時はかならず大きな時間足を見るようにしましょう。
今回は大きな時間足での持ち合いをやってきました。少しでも参考になればと思います。